必要な器具
- RQ フレックス (プラスで無くても良い)
- リフレクトクアント カルシウムテスト(2.5-45mg/l)
医薬用外劇物 MSDS: http://j-shiyaku.ehost.jp/msds/115/1-116993.pdf
・蓋付き小型容器(5~10mL) |
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・ストップウォッチ |
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手順〜通常測定
RQ フレックス での測定に用いる液量は6.0±0.1mL(g)である。 「3-(2) 塩酸抽出液の希釈」を参照し、希釈試料を準備しておく。なお、希釈倍率の目安は以下の通りである。
- 牛ふん堆肥: 100倍
- 豚ぷん堆肥・鶏ふん堆肥: 200倍
希釈に使う水は、可能なら脱塩水あるいは蒸留水を使う。入手が困難な場合は、ドラッグストアのベビー用品コーナーにある調乳用の水(ミネラル分を除去した水)を使う。市販品のミネラルウォーター、水道水のカルシウム濃度は高いため、希釈には使用しない。
脱塩水・蒸留水 | 市販品の調乳用の水 | 市販品のペットボトル入り ミネラルウォーター | 水道水 |
---|---|---|---|
○ | ○ | × | × |
手順は以下の通り ストップウォッチをスタートさせる ↓ 試験紙容器から試験紙を1枚すばやく取り出し、容器の蓋を閉める ↓ ストップウォッチを見ながら、試験紙を希釈試料に浸す ↓ 2秒後に試験紙を取り出す ↓ 試験紙は発色面を上にしてティッシュペーパー等の上に置く ↓ 希釈試料に試薬Ca-1を正確にスプーン一杯入れる ↓ 蓋をして振り混ぜる ↓ 希釈試料に試薬Ca-2を正確に10滴入れる ↓ 蓋をして振り混ぜる ↓ 本体のON/OFFボタンを押し電源を入れる ↓ 付属のバーコードを入れる 3桁の数値が表示される ↓ ・数値が表示されたら、すぐにバーコードを抜き取って良い STARTボタンを押し、測定スタンバイにする 90secと表示される ↓ ティッシュペーパーに置いた試験紙を希釈試料に浸す 同時にSTARTボタンを押す ↓ 測定待ち時間が減り始める ↓ 表示が10sec(残り10秒)になったら 試験紙を取り出す ↓ ・慣れない間は少し早めに行っても良い ティッシュペーパー等に余分な液を吸わせる ↓ 試験紙を測定部位に挟む ↓ 表示が5sec(残り5秒)になったらアラームが連続で鳴り続ける ↓ 表示が0secになるとアラームの後に測定値が表示される ↓ 測定値を書き取る ↓ 測定部位から試験紙を取り出す ↓ TEST、STARTの順にボタンを押して測定スタンバイにする ↓ 次の希釈試料に試験紙を浸し、試薬を加え、この要領で順次測定を行う ↓ ・ちゃんと測定待ち時間が表示されているか確認してから試験紙を浸す 測定が終わったらON/OFFボタンで電源を切る バーコードの抜き取りは忘れないこと
- 測定値がHIの場合、希釈倍率を上げて再度測定する。
- 測定値がLOの場合、100倍希釈で石灰3.5kg/t未満、200倍希釈で7kg/t未満である。それより少量でも把握しておきたい場合は希釈倍率を下げて再度測定する。
- アダプターは水又はエタノールで洗浄しておく。
- 試験紙は地域のプラスチックごみの処理方法に準じて処分する。
- 廃液はアルカリ性なので、塩酸等で中和して処分する。
連続測定
測定待ち時間は90秒である。ストップウォッチを準備して連続的に測定を行うと効率的である。測定は15秒ごとに行う。慣れない間は測定間隔を長くする。
一人で行う場合は測定は6試料ずつになるが、二人組で行う場合は、途中で中断すること無く測定を行うことができる。以下の手順は一人の場合である。
手順は以下の通り 一度に測定する希釈試料を並べておく ↓ ストップウォッチをスタートさせる ↓ 試験紙容器から試験紙を1枚すばやく取り出し、容器の蓋を閉める ↓ ストップウォッチを見ながら、試験紙を希釈試料に浸す ↓ 2秒後に試験紙を取り出す ↓ 試験紙は発色面を上にしてティッシュペーパー等の上に置く ↓ 試験紙容器から試験紙を1枚すばやく取り出し、容器の蓋を閉める ↓ ストップウォッチを見ながら、試験紙を次の希釈試料に浸す ↓ 2秒後に試験紙を取り出す ↓ 試験紙は発色面を上にしてティッシュペーパー等の上に置く ・この操作を最後の試料(最大6点)まで行う ↓ 全ての希釈試料に試薬Ca-1を正確にスプーン一杯入れる ↓ 蓋をして振り混ぜる ↓ 全ての希釈試料に試薬Ca-2を正確に10滴入れる ↓ 蓋をして振り混ぜる ↓ 本体のON/OFFボタンを押し電源を入れる ↓ 付属のバーコードを入れる 3桁の数値が表示される ↓ ・数値が表示されたら、すぐにバーコードを抜き取って良い ストップウォッチを止め、リセットする ↓ STARTボタンを押し測定スタンバイにする 90secと表示される ↓ ティッシュペーパーに置いた最初の試験紙を希釈試料に浸す 同時にSTARTボタン、ストップウォッチのボタンをを押す ↓ 測定待ち時間が減り始める ↓ ストップウォッチの表示が15秒になったら 次の試験紙を希釈試料に浸す ・この操作を最後の試料(最大6点・75秒=1分15秒)まで行う ↓ 最後の試験紙を希釈試料に浸したら、最初の試験紙を取り出す この時、RQフレックスの表示は10sec(残り10秒)くらい ストップウォッチの表示は1分10秒くらい ・測定間隔が15秒だとほとんど余裕はない。 ↓ 測定間隔を長くした場合は、測定の10秒くらい前に取り出す ティッシュペーパー等に余分な液を吸わせる ↓ 試験紙を測定部位に挟む ↓ 表示が5sec(残り5秒)になったらアラームが連続で鳴り続ける ↓ 表示が0secになるとアラームの後に測定値が表示される この時、ストップウォッチの表示は1分30秒 ↓ 測定値を書き取る ↓ 測定部位から試験紙を取り出す ↓ 次の試験紙を希釈試料から取り出し、 ティッシュペーパー等に余分な液を吸わせる ・測定間隔が15秒だとほとんど余裕はない。 ↓ 測定間隔を長くした場合は、測定の10秒くらい前に取り出す 試験紙を測定部位に挟む ↓ ストップウォッチの表示が1分45秒になったら STARTボタンを押す ↓ 測定値が表示されるので書き取る ↓ 測定部位から試験紙を取り出す ↓ 次の試験紙を希釈試料から取り出し、 ティッシュペーパー等に余分な液を吸わせる ・測定間隔が15秒だとほとんど余裕はない。 測定間隔を長くした場合は、測定の10秒くらい前に取り出す ・15秒ごとのこの操作を最後の試料(最大6点・75+90秒=2分45秒)まで行う
計算方法
測定値の堆肥現物中の石灰量(kg/t)への換算は 3-(9) を参照。
目次
- 1. 試料の準備と水分量・粗灰分
- (1) 試料の準備
- (2) 水分(乾物率)
- (3) 粗灰分(通常不要)
- 2. RQフレックスの使い方
- 3. 無機成分分析
(速効性肥料成分) - (1) 0.5M塩酸抽出
- (2) 塩酸抽出液の希釈
- (3) アンモニアの測定
- (4) 硝酸の測定
- (5) リン酸の測定
- (6) カリウムの測定
- (7) カルシウムの測定
- (8) マグネシウムの測定
- (9) 堆肥中の成分量の算出
- 4. 簡易デタージェント分析
(緩効性窒素) - (1) 手順の概略
- (2) 0.2AD液での抽出処理
- (3) AD可溶有機物量の簡易推定
(パックテスト) - (4) AD可溶有機物量の簡易測定
(過マンガン酸カリウム滴定) - (5) AD可溶窒素の測定
- (6) 近赤外分光法によるAD可
溶有機物・AD可溶窒素の推定 - 5. 分析値の利用
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